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福井の劇団が私の作品を上演してくれる。私の、書き下ろしだ。
9月に上品芸術演劇団で上演した「約束だけ」が先になったけれど、実はこの夏をだいなしにする勢いで書いていた脚本が、福井でだけ上演される、「にちにちのともににちにちのたよりを」だ。これは必見。小さな、自宅を改装した劇場はウイングフィールドどころではなく、息遣いが触れるほどの距離で。
私も見に行く。絶対見にいく。
福井県は田舎だ、と世間は思っているかもしれない、いやそうだろう、いや必ずそうなのだろうけれど、実際、演劇の、演技者のレベルはかの地のほうが上かもしれない、と私に思い知らせたのがこの劇団のメンバーなのだ。
ひょっとしたら小劇場活動をステップに芸能人に!とか浅き夢みしえひもせす みたいな若者がうじゃうじゃ混じっているこの「関西小劇場界」の役者たちと違って、そんな軽薄なことなど望むことがない土地では、腰を落ち着けて役者たちが稽古しているのだ。休んでいるのだ。いや稽古しているのだ。どっちか判らないような頻度になることもあるんだろうけど、気の長い活動を続けている。生活者としての体験を積みつつ。いやきっと生活が主で、演劇が従だ、という方が多いだろう。
それこそが、私の考える「理想の役者」の条件に近い。思想の深さ。経験の味わいの豊かさ。重厚な情緒。そんなものは、短期の数年間のフリーター暮らしで身につくものじゃない、と前々から思っている。充実した演技、情緒の深い配慮。そこに役者が立つだけですでに存在感が客を打つ。そんな迫力を、実現したいと願えば、市民としての意識、政治人としての思想、生活者としての責任、地に足のついた人生観、そういう観念にもとづいた人間に対するやさしくて熱い理解。厚い理解。
だいたい、長く続けている方々は演技が上手だ。それがなにより驚くことなのだけれど。4-5年のエンタメ演劇歴では声張り上げて過剰な抑揚、くらいしか身につかないこともしばしばだけれど(すいません)この方たちの無欲な精進は結果が伴う。うまい。落ち着いている。微細な表現。とりすましたようなとぼけた呼吸。うまい!
どうか、見に行きましょう。皆さん。
福井は京都からだと特急電車で一時間ちょいです。あっという間です。ドライブだと途中琵琶湖の北の端っこによったりするともうそりゃ絶景です。すんばらしい北欧のコテージのような水辺の楽園がありますよ。
稽古中の写真、を送ってもらった。
これ稽古中の演技の写真だと思うんだけど。皆でくつろいでかんぱーい、って休んでるように見えなくもないんだけど。いやこんな場面あったっけかなあ。書いたっけかなあ。いや書いたのかもしれない。書いたのだろう。書いたのだ。そうだ。
……いやなんだか楽しそうにかんぱーい、っていうふうに見えるなあ。
……………
鈴江俊郎が百年イラチカへ書き下ろし!
にちにちのともににちにちのたよりを
作・鈴江俊郎
演出・瀬川あづさ
出演・黒川明/打田チカオ
/西野かつゑ/飴田彩子
/葦田しずか(深海シガレットムーン)
スタッフ・山田健太郎/山口工作/青山円
■日時・11月
03日(土)PM9:00 04日(日)PM2:00 PM7:00
10日(土)PM9:00 11日(日)PM2:00 PM7:00
(開場30分前)
■前売券(日時指定)1,500円
■当日券 1,800円
未就学児の入場はご遠慮ください。小学生の入場についてはご相談ください。
前売り予約、またお問い合わせは、下記のメールアドレスへお願いします。
<hyakunen_irachica@yahoo.co.jp>
■場所・大衆館 福井市 志比口 3-3-48
黒川と鈴江氏との交流から、劇団八時半の福井公演が実現。
2001年「トマトと、」大衆館公演
2002年「火花みたいに」大衆館公演