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4月はあたらしい環境にとびこむことになることが多い。ひとつひとつが新しくてうれしいか、ひとつひとつが新しくてこわいか、そんなことの連続でへとへとになって窓をながめる。外が見えない。
そんな若者たち。そのうち晴れる。
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ますます幸せが形になって群れになっている公園。平和。戦争がない、なんでもないこの一日っていうのはこういう日のことだった、とあとから振り返るんだろうか。

近所の公園は、春の陽がさすと絵にかいたような幸せそうな家族が群れとなってあらわれる。頭の上を見る。

4月というのは特別な月だ。
いろんな人が緊張している。その人の緊張をはだで感じるので、うつってしまう。そんな必要もないのに私も緊張してしまう。というように自分の緊張に戸惑ってる人もそこかしこに見える。おちついて。おちついて。


古い日本家屋の中はとても広い。天井が高く、土間の床がつめたい。
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