戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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水滴。冷えた空気。
とりもじっとしている。
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先日の雪。
枝が複雑な形と線を交差させて、普段と違う感情を見せる。
ひとが歩いていない。
形に、色に、対照に、漂うもの悲しさに、そんなものに。
世間の不条理や人のはかなさ、永遠でないことの切ない一回性。そのとうとさや、それだけにある一瞬に成立している美を。
見たままの世界は、こんな感じです。そんな感じで見てください。
木。そしてひかり。
関東地区の高校演劇コンクールは、なにしろ母数が多いエリアなので、ここまでやってくる出場学校数も多い。横浜会場二日間、桐生会場も二日間、これでようやく全部見たことになった。
刺激がいっぱい。そして、これだけ様々な作風のものをこれだけ短時間で一気に見る、ということは、いやおうなく見るこちら側に思考を要求してくる。演劇の可能性。演劇がなぜ人の心を打つか。謙虚になって、自分のことを振り返らされてしまう思索の時間。
すべてがおわり、会場をあとにするときにとった劇場のそばの樹木。ライトアップされている木々が、暗闇の夜空を背景にどこか孤独を訴えていた。
2月に、栃木県は宇都宮で私の戯曲を上演してくれる団体がある。
「火花みたいに」。息長く、あちこちでやってもらえる作品。ありがたいばかりだ。
あのころ、あの役者たちに向けて、あの役者たちが心動かしてくれるように、とばかり心砕いて書いた台詞が、いまはまったく別の人たちのものになって、その人たちの台詞になる。
きっとその人たちは上演を終わるとしばらくは覚えてしまって頭から離れないいつもの台詞が日常会話のついでに口をついて出てきてしまってつい笑ってしまったり、ちょっとさみしくなったりする。あの頃の役者たちと同じように。不思議な現象。まだとけ残る雪、道のあちこちに。