戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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昼間から雪が降っていた。
劇場の中は充実した上演の連続。緊張。5本も芝居を見てしびれたようになっている頭に、冷たい空気がここちよい。
ここはどこだろう。ここは、こんなに道のかがやく街は、どこだろう。
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桐朋学園芸術短期大学の演劇専攻では一年生の演技発表会が行われた。大学に入ってまだ9ヶ月の未熟者たち(失礼。)が素舞台・地明かり、という原則の中で演技を見せる。私が担当した二つのクラスは「おとこたちのそこそこのこととここのこと」の短縮バージョンを上演。50分。70分。ノンプロ野球部廃部に嘆き苦しむあせっくさいおっさんたちの裸体がいっそうむさっくるしい、ということになっているはずの芝居を、無理無理に書き換えた。やつらはがんばった。男女混合のソフトボールチームの廃部騒ぎの物語。プロリーグが存在している近未来の状況での挫折の物語。泣き笑い。女子7割の人数比なのに、やつらの有様は十分あせっくさかった。笑わせてるのか笑われてるのか、泣かせてるのか泣かれてるのか、熱演とさめた計算と、両方ほしいのにどうしても時々つんのめるのも味付けになる。台本の一部は彼らが自分で書きなおしてくれた。美は、魂のかげにかくれて、だからこそいっそううつくしい。そういう原則をやつらは知ってか知らずか体現してくれた。かれたのど、痛む手足、腰がきしむ。そんなぎりぎりの役者たちの姿は、そのままぎりぎりのアスリートの物語になって舞台でひしめきあっていた。ああ。ごめん。ちょっと泣いちゃった。
合計八つの短い芝居、どれもなんだか驚くような伸び。若いというのは変化する、ということなんだな。
毎年この季節になると大阪に帰る。この戯曲賞の選考は果てしなく長時間。しゃべるしゃべるしゃべるきくきくきくかんがえるかんがえるかんがえる。授賞式の頃には疲労困憊の状態になるのが常だ。さあ皆さん、写真を撮られる方はどうぞ前へ、という瞬間を裏からぱちり。なつかしい顔に会える小さなたび。大阪のひとよ。関西弁に取り囲まれると芸もなく泣けてくる。
高校演劇の中国ブロック発表会、を見せてもらいにいった。
尾道、ってまちはこれでもか、っていうくらいに雰囲気がある。海、島、波。朝と昼と夜の景色がちがう。そんな様子がはっきりする船着場から道をひとつはさんだところにある、つまり見事な位置にある劇場で、外にもでないで一日芝居を見ていた。
上手だ、とかテクニック、とか、そういうことを超えたなにか、とか、テクニックそのものの意味とか、そういうことを考えさせてくれるいくつもの力作。見る冒険、とよびたくなる、目くるめく思いのする11本だった。