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戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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ひとつき前に、今教えてる大学の卒業生と会った。台本を書くから読んでくれ、という。おお。読んであげるよ。今どんな本読んでるの?ときく。
いや、特にこれといって。
と彼。
じゃ今までどんな台本読んだの?
と私。
いや、特にこれといって。
と彼。
そんなんじゃいい台本なんて書けないだろ。100本読んでからだよ。台本書くのなんか。
と私。
○え。そうですか。じゃ読みます。すいません。
●おお。そうしようよ。
○いつまでに読んだらいいですか?
●そりゃ、君が読める頃でいいよ。
○じゃ、来月の今日。
●え。一ヶ月で?100本?
○無理ですか?僕早く書きたいんです。書けるようになりたいんです。
●わかったわかった。じゃ来月な。来月会おう。

……で、一昨日。彼はやってきた。
100本読んだ、というリストを持って現れた。
驚いた。そんなこと、やってしまう奴がいるんだ。
愚直、とはこのことだろう。しかし、愚直は直、の一種だ。
直球が速いことはエースの最低条件なのだ。
しばらく、自分の中で流行しそうな気配がする。
「100本読もう。そしたら、」

写真はお城の天守閣から見た街。
気持ちが広くなる爽快。







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おしろおしろ

堂々としていた。
背景の曇り空まで堂々としたものに見せてしまう堂々とした城。ううん
先日あるお城に登った。晴れた空。天守閣の最上層はすばらしい景色。最上層をめぐる回廊は外気に突き出していて、ちょっと欄干にもたれるとおっかない。なにしろ天守閣は空を引っかくような高さにそびえてる。
見学のお客さんに注意を呼びかける立て札があった。

指導1

さらに5メートルほど歩くとさらにあった。

指導2

よっぽどもたれてほしくないのだな。
その気持ちはよく伝わった。

いいお城だった。
塔。

愛知で戯曲賞。AAF戯曲賞というものだ。劇団八時半に所属していた役者が何本目かの台本を書いて、それが佳作を受賞した。

http://www.aac.pref.aichi.jp/sinkou/news/10th-aaf-kettei/index.html

すばらしい作品だ。私は全審査員が満場一致で圧倒的に入選する、と事前に思っていたのだが、予想は外れた。不思議ではあった。私は審査員のひとり。
とはいえ、すばらしい台本が世に出されることになるのはまことにすばらしいことだ。ここ10年でこれほど強い作品は読んだことがない、と私は審査会で講評してしまったほどの作品だ。いまならネット上で読めるらしいし、作品集は発行される予定だ。是非多くの人に読んでほしいのだ。
来年度にこの作品は上演されることになる。そのドラマドクターを引き受けることになった。台本のよさが上演に結びつくことになるかどうか、そのあたりのかんどころがまことに台本を手直しするときには難しい。
がんばるのだ。

書け、書け、と若者を励ますのがくせになっている。
どうしてだろう。新しい美しいものが生まれる喜びを彼が彼女がおぼえる、ということがきっと世界の中で権力にだって押しつぶしようがない宝だ、と思えるのは確かなのだ。
それが、きちんとこんな形で認められることが私には間違いなくうれしい。

緑の塔をかくす
 街路樹のかたまりがまるく黒い
  ねこが車のすきまを縫う

光るヘルメット
対面のせもたれに青のかっぱがかかっていて
喫茶店の床はニスが黄色い
しずくを心配しなくてはいけない ひとりで座る
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