戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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ひとつき前に、今教えてる大学の卒業生と会った。台本を書くから読んでくれ、という。おお。読んであげるよ。今どんな本読んでるの?ときく。
いや、特にこれといって。
と彼。
じゃ今までどんな台本読んだの?
と私。
いや、特にこれといって。
と彼。
そんなんじゃいい台本なんて書けないだろ。100本読んでからだよ。台本書くのなんか。
と私。
○え。そうですか。じゃ読みます。すいません。
●おお。そうしようよ。
○いつまでに読んだらいいですか?
●そりゃ、君が読める頃でいいよ。
○じゃ、来月の今日。
●え。一ヶ月で?100本?
○無理ですか?僕早く書きたいんです。書けるようになりたいんです。
●わかったわかった。じゃ来月な。来月会おう。
……で、一昨日。彼はやってきた。
100本読んだ、というリストを持って現れた。
驚いた。そんなこと、やってしまう奴がいるんだ。
愚直、とはこのことだろう。しかし、愚直は直、の一種だ。
直球が速いことはエースの最低条件なのだ。
しばらく、自分の中で流行しそうな気配がする。
「100本読もう。そしたら、」
写真はお城の天守閣から見た街。
気持ちが広くなる爽快。
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