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福井の高校生

福井で、昨日は「15分演劇祭」。
高校生たちが自ら書く、という台本に限定して、15分間の上演、に限定して、福井県の高校演劇部が15作品を一挙に上演するお祭り。順位をつけない。もうそれこそ多種多様な芝居が。そして期待通り、予想通り、やっぱり一般の演劇に比肩する完成度の芝居を見ることになった。比肩する、なんて謙虚過ぎる言い方だろう。
私が今年みた大人たち青年たちがつくった芝居のいくつがこれくらいすばらしかっただろう?
彼らがこういう上演を体験して、それは彼らにとってどんな発見だっただろう。
彼らの力を引き出す教師のひとたちの払った労力、熱意、そういうものに全く頭が下がる。

社会に貢献する、という人になる、ということ。
それは。
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reading

松山に出かけていた。
3ヶ月間の戯曲講座の最終段階はドラマリーディングの上演だ。
私は講師。そしてリーディングには演出として、参加した。
14本書き上げられたうち、6本を3日間で上演するのだ。
新しくできた小さなスタジオで。
アトリエTNEはいい感じの劇場になった。

松山の役者さんはとても少ない稽古時間にもかかわらず、見事に立体化してくれた。やっぱり戯曲は上演してみないとわからない。上演に限りなく近い、「立って動いて台本を離さないリーディング」で舞台の上でやってみるに限る。上演の真っ最中のときに脚本家が味わう、あの祈るような苦しくうれしく胸ちぎれそうな想いだって体験できる。その体験があって、その中から自分の書きっぷりにつくづくほれこんだり、つくづく傷つきながら反省したり、ができるのだ。
ここからオリジナリティあふれる創作が生まれてくるだろう。と祈っている。


広島公演、無事終了。
いやそれどころではない。その後、「鈴江祭り」という行事まで行われた。演出者講座、というワークショップの発表会だ。鈴江作品の抜粋やら丸ごとやらを若き演出家たちが4人、4本上演に向けてチャレンジする、という行事。無事3本がゴールイン。上演された。役者は演技講座の参加者。
途中、メイキングビデオの上映やら、音楽ユニット昼ノ月の笛の演奏やら、広島演劇協会外輪さんと河野さんによる笛の演奏やら、さまざまな行事までさしはさまれてまるでほんとに「祭り」の賑わいで。あっというまに3時間あまりの行事が終わった。
観客が選ぶ最優秀作品賞、演技講座の講師二口大学氏が選ぶ最優秀演技者賞「二口賞」、鈴江が選ぶ最優秀演出家賞「鈴江賞」。賞状の授与も壇上で行われもうまことに暖かい雰囲気のお祭りがしめくくられた。
……ああたのしい。いい上演があった。いい役者がいた。いい演出だった。
いい演劇があり、そこで非日常的に感動できる時間がちょこっとだけでも提供できた、こんな日、幸福感というのはやってくる。

広島の皆さん、ありがとうございました。ほんとにどこまでもお世話になる私です。どうかこれからもよろしくお願いします。

またそういう珍しい時間を目ざして、演劇のチームは動き出す。
来年2月、上品芸術演劇団だ。
こうご期待。

上品芸術演劇団のブログもがんばって書きます。そちらもよろしく。

87

広島公演はもうまもなくです。

僕らは京都で恵子をがんばってます!いや間違えました。啓子をがんばってます!いや違う。慶子を。敬子を。蛍子を。稽古を。がんっばってます。こんなふうにがんばってます。
二口大学は膝の骨を稽古中に折りました。そして治しました。押谷裕子は昨日から体重を10キロ落としました。そして明日には10キロ増やすでしょう。猛練習です。連日奇跡が起きています。客席からは見えないかもしれないその軌跡を、私たちは演劇の神にささげながら進んでいます。
ありがとうございます!

広島の仲間はチケット販売を猛烈にがんばってくれています。泣いています。ありがたくて、広島の方向の空に向かって、僕らは毎日祈りながら自転車をこぎます。そちらがたまたま西なのだということではありません。決してありません。
ほんとです。
どうか広島の仲間に僕らの感謝の気持ちがとどきますように。

小さな劇場でささやかな感動が作れますように。僕らは祈っています。
二口君はまた明日膝の骨を折ると思います。そして夕方には治すでしょう。
押谷さんは明日おなかの段をふたつほどふやします。そして夕暮れには一つ減らすでしょう。一つ増えとるやないか、と私に叱られても彼女はやりきるはずです。
広島の仲間を、そして世界の仲間を、僕らは愛してます。ほんとです。信じてください。
愛でしか返せないその気持ちを、僕らはこんなに感じられて、幸せなのです。
ありがとう!

間もなく広島にまいります。広島の皆さんにお会いできるのが楽しみです。
鈴江は男前になって皆さんの前に現われます。その予定です。そのつもりです。いやきっとそうだろう。そうです。どうだろう。どうなのかな。
信じてください!

広島でお会いするまだみぬお客様。そして支えてくれる皆さんに愛を伝えたくて、伝えたくて、伝えたくて。

写真は京都での公演の模様。
広島ではまた違った工夫の舞台が出現するはずです。
今まだねばって練っています。そのアイデアを。
たのしみです!
北見の夜


劇作家としての幸せをいやおうなくかみしめる夜。一年にそんなに何日もないような無条件な幸福感。
劇団動物園「ホテル山もみじ別館」。私が北海道の地で、北見という町で活動するアマチュア劇団の皆さんに書き下ろした作品が、上演されたのだ。立ち会った私。
http://homepage.mac.com/nyaruha/bane/

……もう疑いもない充実。感動。全部で12場ある芝居だが、4場あたりから泣けて泣けて。人は別れを予感して愛しあう。人は存在をかけて人を求める。その存在のいじらしさ、かわいらしさは、きっと人なら誰もが持っている感覚器官に由来する感じ方なのじゃないだろうか。役者さんたちが見事に立体化していた。演出は的確に時間をコントロールし、空間はシンプルに美しいもみじを想像させてくれた。
来週が自分の演出する作品、演劇ユニット昼ノ月の12人出演する芝居「これは白い山でなく」の本番が京都であるのに、その直前なのに、今北見にいる。去年から決まっていた予定だから稽古をすっぽかして役者たちに「ごめん」って心の中でわびながら来ている心苦しさが、申し訳ないくらいどこかに……

「ホテル山もみじ別館」は今日、そして来週まで上演される。いくべきだ。全国どこからでもいって目撃するべきだ!と主張するのに迷いはない。
初日のうちあげにでて、お茶のんで、語り、外に出たら、空気は白かった。遠くまで来てるんだ、と感じた夜。幸福感を演出するのにこのまちは白い空気を使う。やられた。そんな夜。幸せをいやおうなくかみしめる夜。一年にそんなに何日もないような無条件な幸福感。


オホーツク海までもうちょっと。日本海でも太平洋でもない、そういう海につながる土地。





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