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戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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huyu

ラジオドラマが放送される。
私の書き下ろし、「りんこの二十五年。恋についてかんがえる。」
FM福井が開局25周年を迎え、その記念番組として1時間のラジオドラマを作ったのだ。12月18日(金)12時から。FM局らしく、選曲はおしゃれに、涙を絞るドラマだ。出演はFM福井のDJ陣。先日収録にたちあったのだが、やっぱり役者さんの芝居と、DJの方の声の演技はちがう。ひとあじちがう。ふたあじちがう。声が上品、上機嫌なのだ。おしゃべりの声でお耳を快適にさせる、という長年の職業的訓練はすばらしくゆきとどいていて、「不機嫌な表現をお願いします」と言われると、意外なことに悪戦苦闘。あれだけ巧みな滑舌、幅広い音域を誇るすばしさなのに、とうだいもとくらし、そういうところには苦労されるのだ……と面白い発見だった。
もちろん、さすがそこはプロ根性。なんとか乗り越え、克服し、……その職業的なプライドをかける情熱にも心打たれたのだが、決して広いとはいえないスタジオにこもって40前後の大人がよってたかってうなってやり直し、取り直し、午前中から深夜まで……青春はどこでも展開されるのだなあ……と感涙しばしでありました。帰りは予定の新幹線には乗り遅れ、なんとかぎりぎりの夜行バスに飛び乗った、という熱い一日だったのだ。

放送はなんと福井でないと聞けない。
ああ世間の皆さんの悲鳴が聞こえる。福井に住むのはお得なのだこの冬!

熱い収録。見守る北陸の空もぶあつく くもっている。

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先の北海道の劇団動物園に上演していただいた芝居「ホテル山もみじ別館」の札幌公演が、さっぽろアートステージTGR09において、脚本賞に選ばれました!
いやあうれしい。ありがたい。
なにより脚本賞、とはいえ、審査員の印象に残るためには上演が少なくともきっちりと脚本を立体化されていなければならなかったはずで、なによりもそりゃ上演してくれた劇団動物園の皆さんに感謝、感謝なのです。劇団動物園はすばらしい!
脚本をあずけたからといって、その脚本があるべき魅力を発揮させてもらえるとは限らない。もちろん、脚本家の期待を裏切るような化けた姿を目指すのは演出家の欲だから、しかもそれはまっとうな欲だから、それはもう書かれた原型に近い形にできあがらないといけないわけではない。しかし、まあ、とはいえ、やはりそりゃいくらなんでも魅力はどこのあたりにあるのだろう?というような上演になることが少ないわけではないのが、つらいところ。
そんな中にあって、もう全く劇団動物園の上演はすごかったのだ。北見でみた初演の迫力が今でも忘れられない。ああ、いろいろあるけれどこの「脚本家」てな立場になってよかった、こんな幸せな夜があるんだ……と感じられる霧の夜だったのだ。
3年間の独占上演権をお預けしているこの期間の中でどれだけ大暴れしてくれるのだろう。この先が恐ろしいのだ。
くわしくは

http://www.s-artstage.com/2009/tgr/2009/12/1906/

まで。
写真は家の近所の大木。うねってきばってそこにいる。
松山空港

旅にでると出会いがある。
むかし、学生時代にしていた孤独なたびは、全く最初から最後まで誰とも出会わない、というまことに一人のひとりたびだった。人恋しさはひとりたびだと普段よりいやましにますのだが、それにしても誰とも出会わないたびをどうしてあああきもしないで繰り返していたのだろう。孤独だったからスケッチした。風景を描いた。さみしかったからそれを絵葉書にして出した。出した先の友人と喋っているような気分になって文章を書き込んだりして、かきあげた途端むなしくなった。今たった一人でずっといるんだ、と改めて確認するからだ。
それに比べると、このところの旅は出会いの連続だ。
今回の松山。短いたびだったけれど、出会いがあって。

俳句をよみたい。
いい句を詠むぞ。
力むから詠めない。

帰りの松山空港。力みながら飛行機を見ていた。
hutari

広島、アステールプラザでのワークショップ。春から夏、秋、そして冬……
役者達をしごく岩のような稽古場の風景。
岩を岩らしく強固な空気に仕立て上げているのが事務局のふたり、C.T.T.広島の岩崎さんと藤井さん。
にこやかな笑顔で場をしめる。きらびやかな金髪で空気を冷やす。白く鋭い歯で床をけずる。それを見ていると私も燃える。負けじとけずるのだ。魂を。精神を。演劇の、真ん中にある、その、それを。ついでに床を。
役者達はこたえてくれる。こたえようともがいてくれる。そりゃもがきたくもなるのだ。ここまで背後でけずりあわれてしまうと。
yuukei

空全体がまるでひとつの感情を発しているような。
そんな大きなかたまり。
かたまりのまえで彼はちいさくうつむいているばかりで。
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