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二口大学、という役者の歴史を考える。
そういう時間をせんがわにきて持っている。いや持たざるを得ない。
考えてみれば器用なのはあたりまえなのだ。
こちらにきて、もうこの作品自体のステージ数が20回を超えているのに、彼はまだ苦しもうとしている。かわろうとしている。もちろん、演出の鈴江がしつこくてまだもっとうえを、うえを、と、あるのかないのかわかりもしないそんな高みを目指して要求し続けるからもあるのだろうけれど、それにしても、彼のしつこさも相当なものだ。
演劇はなまもので、日々お客さんが違う。今日は芝居が始まってみたらどんな反応なんだろうか、どんな反応をする客席なんだろうか、……大変静かなやりとりから幕を開けるこの芝居の、はじめの5-6分の緊張。座ってみないとわからない椅子、金属なのか木製なのかふかふかのクッションなのかわからない椅子のようなもの、なのかもしれない。それを察知しようとする彼のアンテナのおびえ。音響席から感じる。おびえる役者は魅力だ。恐怖がなくなると対応ができないのだ。
演劇はコミュニケーションの作業だから、舞台の上だけで完成度が高まってもしようがない。ましてや役者の内部だけで純粋度が高まってもしようがない。客席とどう呼吸しあうか、客席の反応にどう敏感に、鋭敏に対応して微妙に変化するのか、それを毎回さぐるのだ。彼は知っているにちがいない。その恐さを。だからこそ毎ステージが新鮮で、楽しいし、苦しみたくもなるのだ。
さあ。関西現代演劇俳優賞。今日もおびえを見せてくれ。
演出の鈴江は幕が開いたら手も出せず口も出せず祈るばかりなのだ。
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不順な天候が続きます。今日はうす曇の中、倉敷公演に向かうための荷積み。
倉庫にレンタカーで出かけて、えっちらおっちら積むのです。要領を覚えたので二週間前の鳥取公演に向かう荷積みの日より30分も短縮!
しかしじんわりと、ぐっしょりと汗をかく。
これが旅公演だ。これが、演劇なのだ。……と念じつつ、しかしやっぱり毎回こたえる―
頑張ったおかげで予定よりも早く京都駅についてしまい。休憩時間に喫茶店でぐったり。空を見る。くもりぞらです。
今曇ってるその分、これから晴れたらすごくなるぞ!というような曇り空です。
荷積みの移動のために我々は京都から滋賀にむかうために、あえて「途中越え」という山道を行くのですが、そこで俳優・二口大学氏が小さく叫んだのです。「今!みた!」「なに?」「そこに!鹿!」「どこに?」「やまの!斜面の!木の!すきまに!」「いないよ。」「「今!いたのに!」……すっかりうそつき扱いされた二口君。彼がみた幻は、私たちのこの長い公演のどこかが彼の心の抑圧をどこかはずしてしまったそのせいにちがいない。騒ぐ皆をよそ目に鈴江は冷静に分析するのでした。鹿はみなの目には見えませんでした。
演劇ユニット昼ノ月「顔を見ないと忘れる」倉敷公演は今週末です。
どうぞぜひぜひ!ご覧ください。
東京のせんがわでの公演は9月10日から!
詳しくは演劇ユニット昼ノ月のウエブサイトへ!