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kwaa

すごい上演を見た。
演技のワークショップ、一年間の締めくくりに、課題の発表をお客さんを入れてやってもらったのだ。3本で1時間ほど。
ひとりしばい。なまのピアノがときどき伴奏になり、間奏になり、主唱ともなる。たいていピアノやらギターやら、なまの楽器の演奏は演劇の演技とは折り合いが悪くて、演技を圧倒してかき消してしまうのだけれど、今回の場合は違っていた。役者の演技はそれほど力量のあるものだったし、ピアニストはその力を演技を引き出すために使ってくれていた印象。
私はなにも演出らしい手は加えていないし、むしろ「この台本、おもしろいからやってみたら?ピアノとか弾いてくれる友達いないの?ときどき弾いてもらったりしたらさ。いい感じになるんじゃないの?」と年末なのに無責任に無理難題を提案しただけだ。だけどこれがまるで自分の手柄のようにうれしいのはなんだろう。
挑発に応えて結果で返す意地のある表現者というのは実はみつけにくい。プロだとかアマだとかの分類はむしろ関係なくて、自分に厳しいものだけが到達するのがそんな事件なのだ。そんな事件に、出会えたことがただただ単純にうれしいのだろうか。応えてくれるその表現者の友情に熱くなっちゃってるのか。
はずかしい。熱い自分が。

だけど熱くなってるのは私だけじゃなかった。ピアノを弾いてくれた彼、同じステージに立った役者、客の立場で見ていた役者。達成感にくやしい感情に、いろいろ濃密に立ち込めていたあの時間と空間。それが、貴い。消えてしまうだけの時間。それだけに貴さ。
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