強制起訴。

一気に、はまだ続くのです。



















東京電力の元会長らが強制起訴される。
福島原子力発電所の事故をおこした責任を刑事上でとわれることになる。
検察審議会が決定したのだ。ようやく良識が少しだけ世の中で発揮され始めている。
ところが、NHKやマスコミの報道はこれを「そこまでやることか？」「立場上そこにいた人が刑事責任をとるなどやりすぎじゃないの？」などという空気をやんわりとふきこんでくる。そりゃけっこう露骨。今やマスコミは財界、金持ち、権力者の代弁機関になり下がっている。そりゃ東京電力にこびへつらうこと
＝三菱重工ほか超大企業の権益
＝東京三菱UFJ銀行ら超巨大金融業者の利益のもと
＝財界の中心メンバーの利害そのもの
＝自民党ら保守政治家の巨大献金もと
＝安倍氏のイエスマンが牛耳るNHKの経営陣と一体
＝日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日ほか全マスメディアの巨大広告主つまりスポンサー
＝などなど様々いろいろ……
という構造の中で報道がされるのだから、批判なんてできないだろう。もういまやマスコミに期待なんかしてはいけない。戦争を起こして大儲けしようとする勢力と、原発を続けて儲けていきたい勢力は一致していることに注意してほしい。いつも犠牲者は一般市民、弱者だ。

　津波の高さは地震の前から予想されていた。学者たちから何回も強い警告を受けていた。それは社内の会議でも議題になっていた。組織の下の方から検討を求める声は上がっていた。それら全てを押しつぶして「不要」と決定してきたトップが罪を問われないのはおかしい。何万人もが生きる土地を失ったのだ。これから何万人もが放射能の後遺症に苦しむのだ。理のとおる国なら、裁判所という国家機関は有罪を宣告するほかないだろう。

　そして、もっと恐ろしいのは、今同じように警告がされているのに、無視して原発は再稼働され始めている、ということなのだ。いま東京電力の幹部が有罪判決を受けることは、つまり今の九州電力幹部が、関西電力幹部が「まずい。俺も有罪になる」と焦ることになるのだ。有罪にしよう。そして、原発を止めよう。明らかに対策が不備な状態なのだから。避難経路は確保されていないわ、敷地内に活断層は走ってるわ。このままだったらあたりまえにまた事故は起こる。爆発、放射能漏れ、失われる国土、失われる子供たちの人生。それは防がないといけないあたりまえのことだ。右も左もない。赤ちゃんのいのちに政治的考えの右左はあるだろうか？
　そしてもっと当たり前に必要なことは、原子力発電など人類としてきっぱりやめることだ。将来10万年(100,000年）かけても半分にしか減らないような毒をわずか40年の稼働期間のために残してしまうようなまるっきりあほくさいことがどうしてできようか？世界中から原発をなくすのだ。それは政治的な傾き方以前の、あたりまえの、ことだと思う。