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戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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「私たちはどうしたらあえるの?――ある日水がきて」
「私たちはどうしたらあえるの?――ある日街宣車がきて」
の二本です。実は2011年3月、東日本大震災の日直前に書き上げられたのが「――ある日水がきて」です。
あらすじは以下の通りです。
…… 高校教員たちが慰安旅行にきた島に、ある日水が来た。津波だ。島の山の頂上まで走った5人が生き残った。途方に暮れる彼らは、絶望に暮れたり、希望をつなごうと論じたり、考える前に動けと怒ったりしながら、命をつなぐ。助けは来ない。もしかしたら人類全員が滅びたのかもしれない。彼らは生きのびるのか?……

書き上げた二日後に、地震が実際に来ました。この内容の偶然の一致が、観客の皆さんに引き起こすあらゆる感情に配慮して上演を断念しました。それ以来、上演はされていません。
そして、急遽、本番までの数日間で書き上げられた別バージョンの台本が、「――ある日街宣車がきて」です。あらすじは以下の通り。

…… 平和運動に取り組む集会が、右翼の脅迫によって開催中止に追い込まれた。会場提供者たる役所が使用を拒んだのだ。太平洋戦争中、日本軍によって集団レイプされたフィリピン女性たちを招く証言集会だった。開催中止をきっかけに運動から離れる四人の若者。運動の再開を目指して説得を続ける一人の若者。彼らの文通のやりとりが展開する。心弱いが団結を信じる心が揺れる。そして必ず、再生していくのだろう。……

どちらも、混乱した日々の中で成立し、その後読み返すのを避けていた作品です。けれど思いはまっすぐ、作品の中に入っています。今回リストに加えました。どうかよろしければご一読ください。



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