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またまた行ってきた。
「わが子へ 自由を」初演。私が拝見したのは千秋楽の上演。小さな劇場。ささやかな空気。揺れ。緊張。笑い。揺れ。揺れ。
ちいさくちいさく、ゆれつづけるこの空気に、きっと誰よりゆすぶられていたのは私じゃないだろうか。
商業や派手な宣伝、派手な売り込み方とは無縁の、逆を行くありさまが、この上演の全体にはあって、やっぱりこれこそが、と思う。
誤解を恐れず分類してしまえば、娯楽じゃない、文化。商売じゃない、創造。消費されない、創作。お金で測らない、時間。量では測らない、質。
新幹線が金沢まで来て、福井まではもう一歩、っていう光景が駅付近にはあった。駅の建物は「恐竜が福井県の売り物」って装飾が大きくされていて、観光客に記念撮影スポットを用意してる。子供が喜びそうな動く大きな恐竜の模型がたのしい。そういう危機意識、
――東京から見たらおまえらはどう見える?差別化しろよ自分で考えて。そういう視点から厳しく問えよ自分の土地を――
結局、そうやってるうちにどこもすべて東京に似ていく。どこも東京に本社のある全国チェーンの売店、商業施設、が同じように並ぶ。同じような設計の駅、同じような設計のアスファルトの道。
街が、人が愛したくなる街になるために必要なのは背の高いピカピカの新品の建物だろうか?
東京から派手な有名タレントがやってくるときに迎え入れるための2000席の大ホールだろうか?東京とどうやってつながるか、が生命線だろうか?
違う。
とこの上演は主張している。と勝手に思った。
必要なのは、そこに住んでいる人がつくる、創る、ちいさな上演をできる、80席の小さな空間だ。
東京進出、なんて考えもしない、上演。見に来たかったらこっちまで皆来たらいいんですよ。
って堂々と構えるちいさな構え。おおきな自負の心。
福井はこんな小さな空間があるから好きだ。
ってまた思った。
(本番中写真はとれなかったので、写真は稽古のときのものです。)
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