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戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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kwaa

すごい上演を見た。
演技のワークショップ、一年間の締めくくりに、課題の発表をお客さんを入れてやってもらったのだ。3本で1時間ほど。
ひとりしばい。なまのピアノがときどき伴奏になり、間奏になり、主唱ともなる。たいていピアノやらギターやら、なまの楽器の演奏は演劇の演技とは折り合いが悪くて、演技を圧倒してかき消してしまうのだけれど、今回の場合は違っていた。役者の演技はそれほど力量のあるものだったし、ピアニストはその力を演技を引き出すために使ってくれていた印象。
私はなにも演出らしい手は加えていないし、むしろ「この台本、おもしろいからやってみたら?ピアノとか弾いてくれる友達いないの?ときどき弾いてもらったりしたらさ。いい感じになるんじゃないの?」と年末なのに無責任に無理難題を提案しただけだ。だけどこれがまるで自分の手柄のようにうれしいのはなんだろう。
挑発に応えて結果で返す意地のある表現者というのは実はみつけにくい。プロだとかアマだとかの分類はむしろ関係なくて、自分に厳しいものだけが到達するのがそんな事件なのだ。そんな事件に、出会えたことがただただ単純にうれしいのだろうか。応えてくれるその表現者の友情に熱くなっちゃってるのか。
はずかしい。熱い自分が。

だけど熱くなってるのは私だけじゃなかった。ピアノを弾いてくれた彼、同じステージに立った役者、客の立場で見ていた役者。達成感にくやしい感情に、いろいろ濃密に立ち込めていたあの時間と空間。それが、貴い。消えてしまうだけの時間。それだけに貴さ。
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arukiu

松山で新しい戯曲集が出た。
とはいえ、戯曲講座上級者編の作品集だから、ものすごく限定数の発行だ。10本の作品。この中からきっと1-2本は、のちのち値打ちの出る作家の処女作品だった、ということになるだろう。そのはずだ。それを今手元に持っているこの私……
いやそんなけがれた欲望などかけらも入るすき間もないきちんとした戯曲講座が、無事終了した。
紳士的で人を難じることなど生活の中でまったくなさそうな人たちに「ここで沈黙するのは罪です。」と挑発したとはいえ、これほど率直な会話ができるとは思っていなかった。めんくらってしまった。順番に皆がひとつひとつの作品について批評をしていくと、もう私の番がまわってくるころには付け足すところもなくなっているような、語りつくされる批評。
厳しく語り合ったから傷ついた人もいただろうに、しかしこの別れ際の寂しさはなんだろう。
飛行機を降りて、羽田空港の廊下を歩く私は感情を振り切るように急ぎ足だったのだ。
おあお
お正月休み。実家の車が借りられるからということでドライブ三昧で時間をつぶす、私はいい歳こいてもどら息子だ。
日本の行政はやたら自動車関係にだけはお金をゴージャスにかけるから、ゼネコンが喜び、保守党代議士はあがりをピンはねし、たまに高速道路を走るドライバーはその広い空に喜ぶ。
広い空。すてきな照明。
つき

月が出ていたのは年末。
今日が終わって明日が来る、日が沈んで日が上がる、っていうだけのことだと知っているのだけれど、わざわざ区切ったこの時間のけじめっていうのはなぜだか気分が違う。
月が明るかった。
huyu

ラジオドラマが放送される。
私の書き下ろし、「りんこの二十五年。恋についてかんがえる。」
FM福井が開局25周年を迎え、その記念番組として1時間のラジオドラマを作ったのだ。12月18日(金)12時から。FM局らしく、選曲はおしゃれに、涙を絞るドラマだ。出演はFM福井のDJ陣。先日収録にたちあったのだが、やっぱり役者さんの芝居と、DJの方の声の演技はちがう。ひとあじちがう。ふたあじちがう。声が上品、上機嫌なのだ。おしゃべりの声でお耳を快適にさせる、という長年の職業的訓練はすばらしくゆきとどいていて、「不機嫌な表現をお願いします」と言われると、意外なことに悪戦苦闘。あれだけ巧みな滑舌、幅広い音域を誇るすばしさなのに、とうだいもとくらし、そういうところには苦労されるのだ……と面白い発見だった。
もちろん、さすがそこはプロ根性。なんとか乗り越え、克服し、……その職業的なプライドをかける情熱にも心打たれたのだが、決して広いとはいえないスタジオにこもって40前後の大人がよってたかってうなってやり直し、取り直し、午前中から深夜まで……青春はどこでも展開されるのだなあ……と感涙しばしでありました。帰りは予定の新幹線には乗り遅れ、なんとかぎりぎりの夜行バスに飛び乗った、という熱い一日だったのだ。

放送はなんと福井でないと聞けない。
ああ世間の皆さんの悲鳴が聞こえる。福井に住むのはお得なのだこの冬!

熱い収録。見守る北陸の空もぶあつく くもっている。

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