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戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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先の北海道の劇団動物園に上演していただいた芝居「ホテル山もみじ別館」の札幌公演が、さっぽろアートステージTGR09において、脚本賞に選ばれました!
いやあうれしい。ありがたい。
なにより脚本賞、とはいえ、審査員の印象に残るためには上演が少なくともきっちりと脚本を立体化されていなければならなかったはずで、なによりもそりゃ上演してくれた劇団動物園の皆さんに感謝、感謝なのです。劇団動物園はすばらしい!
脚本をあずけたからといって、その脚本があるべき魅力を発揮させてもらえるとは限らない。もちろん、脚本家の期待を裏切るような化けた姿を目指すのは演出家の欲だから、しかもそれはまっとうな欲だから、それはもう書かれた原型に近い形にできあがらないといけないわけではない。しかし、まあ、とはいえ、やはりそりゃいくらなんでも魅力はどこのあたりにあるのだろう?というような上演になることが少ないわけではないのが、つらいところ。
そんな中にあって、もう全く劇団動物園の上演はすごかったのだ。北見でみた初演の迫力が今でも忘れられない。ああ、いろいろあるけれどこの「脚本家」てな立場になってよかった、こんな幸せな夜があるんだ……と感じられる霧の夜だったのだ。
3年間の独占上演権をお預けしているこの期間の中でどれだけ大暴れしてくれるのだろう。この先が恐ろしいのだ。
くわしくは

http://www.s-artstage.com/2009/tgr/2009/12/1906/

まで。
写真は家の近所の大木。うねってきばってそこにいる。
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松山空港

旅にでると出会いがある。
むかし、学生時代にしていた孤独なたびは、全く最初から最後まで誰とも出会わない、というまことに一人のひとりたびだった。人恋しさはひとりたびだと普段よりいやましにますのだが、それにしても誰とも出会わないたびをどうしてあああきもしないで繰り返していたのだろう。孤独だったからスケッチした。風景を描いた。さみしかったからそれを絵葉書にして出した。出した先の友人と喋っているような気分になって文章を書き込んだりして、かきあげた途端むなしくなった。今たった一人でずっといるんだ、と改めて確認するからだ。
それに比べると、このところの旅は出会いの連続だ。
今回の松山。短いたびだったけれど、出会いがあって。

俳句をよみたい。
いい句を詠むぞ。
力むから詠めない。

帰りの松山空港。力みながら飛行機を見ていた。
hutari

広島、アステールプラザでのワークショップ。春から夏、秋、そして冬……
役者達をしごく岩のような稽古場の風景。
岩を岩らしく強固な空気に仕立て上げているのが事務局のふたり、C.T.T.広島の岩崎さんと藤井さん。
にこやかな笑顔で場をしめる。きらびやかな金髪で空気を冷やす。白く鋭い歯で床をけずる。それを見ていると私も燃える。負けじとけずるのだ。魂を。精神を。演劇の、真ん中にある、その、それを。ついでに床を。
役者達はこたえてくれる。こたえようともがいてくれる。そりゃもがきたくもなるのだ。ここまで背後でけずりあわれてしまうと。
yuukei

空全体がまるでひとつの感情を発しているような。
そんな大きなかたまり。
かたまりのまえで彼はちいさくうつむいているばかりで。
ふくいのあさ

高校生達の芝居を見た。
中部大会に出場するふたつの演劇部の上演はやはりどこかせっぱつまっていて、見ているこちらの胸がつまる。
なにが、どこがせっぱつまってるのだろう。
そこに立っている、しゃべっている、あるいてみる。
どの瞬間も、今が自分にとっての世界新の瞬間だ、というような気配がただよう。かすかなおびえと、偏った自意識と、まとはずれなうぬぼれと。そして疑わない稽古の量。
その複雑な編み目模様がとくべつな魅力を生み出している。そんな感じだろうか。

朝もやの街。
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