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この前中国に出かけたのは20年以上前。
大学卒業年次の夏。卒業するのかしないのか、はっきり決められないまま、当時住んでいた学生寮の同室のおっさんに誘われて、初めての海外旅行は貧乏旅行、歩きまくる旅だった。
バスに乗るのはおしくらまんじゅうに飛び込むような騒ぎで、初めて見たその光景が信じられなくて二、三台見送ったものだった。だけど半日もたつとその格闘にいちいちファイトを燃やすようになっていた。バスも自動車も歩行者も自転車もほぼ信号を守らない、ハリウッド映画のカーチェイスのような交差点のぎりぎり無事故で済む時間。いちいち胸の鼓動を高まらせていては旅ができない。そう言い聞かせて歩いたものだった。
それにしてもずいぶんかわった。こんないい感じの自転車を見つけるのにちょっとだけ時間がかかる。だけどなつかしんで見ているのは旅人の無責任な感覚に過ぎない。そんな自己嫌悪の感情に胸をちくちく刺されながら、当時も歩いていた。おなじだ。
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それよりももっと前に報告しておかないといけないニュースがありました。
北海道の三都市にまわった昼ノ月のツアーが終了。
もうそこからひと月近い日が流れてしまいました。
一般的には旅公演というのはたいてい電車あるいは車で移動、おりたら劇場へ、一日中劇場の中にいて夜22時ごろ宿に帰ってきて寝てまた朝9時から仕込んで……つまりどこの街にいたんだかあいまいな感じ。記憶に残っているのは楽屋の白い壁と宿の白い天井ばかり……ということになりがちな感じなんだけれど、
昼ノ月のツアーは毎回違います。もちろん全速力で仕込みを終えて本番前に稽古して、そこの会場と呼吸を合わせてから本番を迎えよう、というのは同じなんだけど、どこかゆるい。いやすいません。ゆるいといってもやる気はフルボリューム、もちろんすごいんだけれど、オフの時間をフルボリュームにゆるめてる、っていうのが正しいんでしょうか。レンタカーで夜な夜な銭湯を求めて徘徊するせいか、その帰りに24時間スーパーで買い込んだ魚をまるごと一匹さばいててづくり刺身パーティなんかするせいか、……
いやあ。このツアーはまた一段とちがいました。たっぷり北海道でした。
ぬけるような青い空、はてしのない広い畑、太くて大きくて見事な木、木陰に入ると涼しい風、そしてなによりもご当地で迎えてくれるひとたち。熱い熱い交流。そして8月なのに涼しい風。
ああ旅はよい。旅は大好き。
写真は釧路湿原。
あるくわれら。