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戯曲の講読、上演許可の連絡などは office白ヒ沼 までどうぞ。
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イタリアから、次々に上演のシーンごとの様子が写真でとどく。
どのセリフをこんな感じで言ってるんだろうか。脚本書きの立場からは、いろいろ想像がなかなか的を絞れなくて、それはそれでたのしいのだ。
写真を撮ってくださったのは
©Federico Pitto















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イタリアでは9日から、初日。上演マラソンという形式で始まったらしい。9本一挙上演、連続で12時間。猛烈な企画だ。無事上演は好評のうちに終了。非常にいい公演になり、俳優同士の息が合い心が通った公演になった、とのこと。22時30分スタートの上演、かなり遅い時間の公演だったので、上演マラソンの観客も疲れていたはずなのに、注意深くよく耳を傾け集中して見てくれ、心から参加し、熱い拍手を贈って応えてくれた、との報告をいただきました。
写真はリハーサルの様子。
©Federico Pitto 。










これはイタリアでの制作発表の様子。

突然ですが、数日後に、書き下ろした台本がイタリア人女優たち4人によって上演される。
これがその劇場のウエブサイト。
https://www.teatronazionalegenova.it/spettacolo/il-vigneto/

ある春の日、米国の方から連絡が来て。
彼女の故郷であるイタリアのジェノヴァ国立劇場でのお仕事のことで、連絡です、とのこと。
ジェノヴァ国立劇場の2021/2022シーズンの企画では、イタリアの歴史の非常に暗い側面に焦点を当てようとしている。2001年にジェノヴァで開催されたG8サミットの際に、世界中からサミットに反対する30万人の人たちが集まった。平和的なデモ、抗議運動を行ったところ、イタリア警備当局が過酷な鎮圧を行った。「襲撃」と呼んでもいいような暴力的な弾圧。若者が一人死んだ。「暴動」と報道されたけれど、その後警察幹部が鎮圧の行動は誤りだったということで処分も受けている。その20周年が今年。国立劇場では、当時ジェノヴァで起こった出来事に関連する一時間ほどの上演を集中して上演したい。そうした企画を立てている。G 8グループ各国から一人ずつ劇作家に依頼する。フランス、ドイツ、イタリア、アメリカ、日本、イギリス、カナダ、ロシア。その日本の人としてあなたにどうかと思って。とのこと。脚本はイタリア語に翻訳され、2021/2022シーズンのオープニングイベントの一環として、劇場のメインステージで上演される。制作後にテキストを公開する可能性もある、とのこと。
ひきうけた。夏、台本を書いた。この10月19日から上演が始まる。
日本語では「ブドウをそだてる」というタイトルにして送った。このサイトでは「ブドウ園」というイタリア語タイトルにされている。
私はイタリアに行きたかったのに、このコロナ禍。残念。だけど楽しみなのだ。






学生たちが上演してくれる。
こんな時期に、この芝居が上演される、というのはまた違う意味を持つのだと私は思う。
せなかのうしろにぬるい汗が流れる。そんな時代に。







近所にそびえたつ、一本の木。
単独ですくっと立っている。背景は、いつも空。
そのてっぺんのあたりの葉っぱをさわるとしたら、つまり、そこまで自分がなんとかしてよじのぼったとして、そこらへんの枝か幹にしがみついたとしたら、そこは、どんなところだろうか。
そんなことを気にしている。
そんなところには、きっと一生にもう二度といかないだろう。そんなところにいる、って時間をきっと一生に二度と持つはずがない。
そして、そんなことを他の誰も思いつくはずもない。そんなところの葉っぱにさわろうとか。そんなところに身を置こう、とか。
ということはつまり、そこはおそろしくひとけのない場所で、位置だ。
そこに、人は、いない。おそらく、私の生きている一生の間、ずっと、そうだ。
そんなことが、気になる。





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